教育研究上の目的

教育研究上の目的

情報学研究科は、人間と社会とのインタフェース、数理的モデリング、および情報システムを3本柱として創設され、情報学の新たな学問領域を開拓し、総合的な視野から先駆的・独創的な学術研究を推進することで、情報学の国際的研究拠点としての役割を果たすことを目指している。また、高度な研究能力と豊かな学識を涵養することで、情報学を発展させる研究者、および、質の高い専門的職業人を養成し、知識社会のさまざまな課題を解決するリーダーとなる視野の広い優れた人材を育成することを教育の目的としている。さらに、産官学連携・地域連携や社会への情報発信を通して、健全で調和の取れた知識社会の発展に寄与し、京都大学の基本理念である「地球社会の調和ある共存」に貢献する事が情報学研究科の大きな目標である。

平成20年10月10日 情報学研究科教授会決定

アドミッション・ポリシー

京都大学情報学研究科の掲げる「情報学」は、広く自然、人工、社会および生命システムにおける「情報」を対象としており、情報学研究科の教育研究は「人間・社会と情報とのインターフェース」、「数理モデリング」、「情報システム」というキーワードを3本の柱とする「広い意味での情報学」で特徴づけられています。情報学研究科ではこれらのキーワードに関連する個々の学術分野において新しい学術や技術を創生するだけではなく、情報の本質を理解し、情報技術が人類・社会に与える影響を理解し、情報に関する科学・技術が正しい方向に進展することを目指し、京都大学の目指す地球社会の調和ある共存の実現に「広い意味での情報学」の視点から貢献しています。

情報学研究科はこのような研究科の理念を理解し、情報学研究科の掲げる「広い意味での情報学」の学術や技術を熱意をもって学修し、また未来に向けて情報学の新たな領域を開拓しようとする意欲を持った優秀な学生を、幅広く受け入れたいと考えています。そのため、学修・研究を志す学術分野についての一定の基礎学力を有していれば、理系・文系という枠組みにとらわれず、「広い意味での情報学」と関わる多様なバックグラウンドの学生を、国内に限らず世界中から広く受け入れたいと考えています。また、既に社会に出て活躍している人に対しても、「広い意味での情報学」を熱意をもって学ぼうとする人には、広く門戸を開いています。

具体的には、京都大学が望む、優れた資質を有して学問に対する意欲に溢れた人材で、情報学研究科の目指す「広い意味での情報学」に関わるいずれかの学術分野に関心を持ち、その分野に関する基礎学力を有し、さらに高いコミュニケーション能力を有する人材を、出身にとらわれずに幅広く受け入れたいと考えています。さらに博士後期課程では、「広い意味での情報学」の最先端の知見を熱意をもって学修し、それをもとに今後の情報学の発展に寄与する学術の創生や技術開発の研究に熱意をもって取り組む人材を受け入れたいと考えています。

カリキュラム・ポリシー

京都大学情報学研究科は、高度な専攻学術の修得と豊かな学識の涵養を通して、研究科の掲げる「広い意味での情報学」を発展させる研究者、ならびに質の高い専門的職業人を養成し、知識基盤社会の諸問題を解決するリーダーとなる人材の育成を目指した教育を行っています。このため、個々の研究分野の先端的な知見の修得だけではなく、「広い意味での情報学」に関する総合的な学術的俯瞰力の修得にも配慮した教育を行っています。またグローバル化した国際社会で活躍していく素養を身につけさせる配慮も行っています。

具体的には、各自の学修・研究する専門分野の学修だけではなく、分野を越えた幅広い学識を身につけさせる教育を行っています。これは専攻を中心とする高度な専門教育や指導教員による研究指導を縦糸とすれば、専攻を越えた科目の履修や研究室を越えた研究指導が横糸にあたるもので、これらの縦糸と横糸を適切に組み合わせた緻密な教育体系を組んでいます。また国際社会で活躍するためのコミュニケーション能力を高めるため、英語による講義科目も一部に配置すると共に、英語だけで修了できる教育プログラムも用意しています。また、学内の教育プログラムとの連携も図り、広い興味をもつ学生の教育上の支援も行っています。

講義科目の多い修士課程では、専攻内での階層的な専門科目構成に加えて研究科を横断する選択必修科目の「展望科目」が開講されており、専門科目と展望科目の一部は英語科目として開講されています。さらに多様なバックグラウンドの入学者に対応するため、情報学に関する基礎学力を補完するための指導も行っています。 博士後期課程では、指導教員による個別の研究指導以外に、専攻毎にセミナー科目が配置され、異なる研究分野の複数の教員から研究上の助言を受け、学術的俯瞰力が身につくように科目設計されています。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

京都大学情報学研究科は、「広い意味での情報学」を発展させる研究者、ならびに質の高い専門的職業人を養成し、知識基盤社会のさまざまな課題を解決するリーダーとなる視野の広い優れた人材の育成を目指しています。このような目的のために、所定の単位を取得したものに対し、次の学位基準にもとづいて学位を与えています。

(修士学位)提出された修士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果を含むか、あるいは、情報学及びその関連分野において広い視野に立った学術的内容を含んでいると判断されること。
また論文が論理的に明確に記述され、関連事項について十分な学識を有すると判断されること。
(博士学位)提出された博士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果とそれを包括する体系を含む、情報学及びその関連分野における高度な学術を含み、当該の研究分野の今後の発展に大きく寄与する内容を含む、あるいは、情報学及びその関連分野において請求者が自立して研究活動等を行い得ると認められる学術的内容を含んでいると判断されること。
また論文が論理的に明確に記述され、関連事項について高い学識を有すると判断されること。

また、研究科の参画する各種教育プログラムでは、それぞれの定めに基づいてプログラム修了認定証も授与しています。

学位論文に係る評価基準

(修士学位)提出された修士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果を含むか、あるいは、情報学及びその関連分野において広い視野に立った学術的内容を含んでいると判断されること。
また論文が論理的に明確に記述され、関連事項について十分な学識を有すると判断されること。
(博士学位)提出された博士学位論文が、情報学及びその関連分野における新たな成果とそれを包括する体系を含む、情報学及びその関連分野における高度な学術を含み、当該の研究分野の今後の発展に大きく寄与する内容を含む、あるいは、情報学及びその関連分野において請求者が自立して研究活動等を行い得ると認められる学術的内容を含んでいると判断されること。
また論文が論理的に明確に記述され、関連事項について高い学識を有すると判断されること。