アラン ケイ博士 京都大学名誉博士称号授与記念講演


京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
2009年1月20日(火)



2003年から2006年まで当研究科社会情報学専攻の客員教授として本学に貢献され、また、オブジェクト指向・パーソナルコンピューティングの先駆的研究により世界の情報学の発展に対して寄与されたアラン ケイ氏(写真左)に対し、京都大学から名誉博士の称号が授与されました。
称号授与式は、時計台記念館迎賓館にて松本紘総長、各理事の方々をはじめ、富田眞治研究科長らが列席する中挙行され、厳粛な中にも温かい祝賀ムードが漂いました。
贈呈式の詳しい様子は、京都大学ホームページの記事をご覧下さい。

● 記念講演会 14:00〜15:00
記念講演会は、同記念館百周年記念ホールにて行われました。
"Systems Thinking For Children And Adults -A Lecture In Memory of Yahiko Kambayashi-sensei-"(子供と大人のためのシステム思考−上林彌彦先生を追悼して−)の演題で語られた講演会には、300名を超える多くの聴衆が訪れ、特に将来情報学を志す若い学生たちが、メモを片手に熱心に聞き入りました。
アラン ケイ博士は、当研究科の故上林彌彦教授との想い出を交えてシステム、およびコンピュータについて熱弁を振るわれ、発想・思考の転換ということについて、独自の見解を披露されました。また、博士が特に力を注いでおられる子供たちへのコンピュータ教育という観点からも興味深い講演がなされ、用意された1時間はあっという間に過ぎ去りました。
→京都大学OCWホームページにて、講演会の動画をご覧になれます! http://ocw.kyoto-u.ac.jp/

● 祝賀会 18:00〜19:30
場所を国際交流ホールに移して行われた祝賀会では、松本 紘総長並びに、長尾 真元総長が挨拶を述べられ、故上林教授のご令室紀子様よりアラン ケイ博士に対し、本学名誉博士の称号授与を祝して花束が贈呈されました。また、乾杯は高桑三男京都市教育委員会教育長により発声がなされ、会は和やかな雰囲気で始まりました。博士はお疲れにもかかわらず、参加者からのサインの求めに気さくに応じられるなど、優しいお人柄が垣間見える会となりました。

※記念講演・祝賀会は、「コンピュータを用いた創造・連携・強調に関する国際会議(C5 2009)」との共催で行われました。