「京都大学大学院情報学研究科平成22年度公開講座」を開催



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京都大学大学院情報学研究科は8月13日、京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて、「京都大学大学院情報学研究科平成22年度公開講座−DNAの情報が作る人の体−」を開催した。

今回の公開講座では、ゲノム解析や発生生物学と情報学の関わりについて同研究科の3名の教員が中高生を主な対象として講演を行った。

中村佳正研究科長の開会のあいさつの後、小林茂夫教授から今回の公開講座の趣旨説明があり、その後講演がなされた。

後藤修教授からは、「ひとりひとりの遺伝情報を解読する−30億文字にかかれたあなたの設計図−」と題して、DNAに含まれる遺伝情報のしくみと、その利用に関する講演がなされた。

前川真吾助教からは、「熱帯魚ゼブラフィッシュからひもとく体の作り方−受精に始まるいのちの物語−」と題して、ゼブラフィッシュの研究から明らかになってきた”形づくり”の神秘に関する講演がなされた。

松田哲也教授からは、「ヒトの形ができあがるまで−ヒト胎児データベースから形づくりを知る−」と題して、ヒト胎児の発育過程を詳細に表現可能なデータベースシステムについての講演がなされた。

公開講座には、中高生とその保護者、引率教員をはじめ、学生、社会人など約200名が参加し、熱心にメモをとり、講師に質問するなど、積極的に参加する姿がみられた。公開講座は盛会のうちに終了した。